思うまま描いていこう

歌って踊って図面の描けるアイドル

ここから そっと想い続けているよ

ひとつ、わたしの話をさせてください。


わたしにはとっても大切な友人がいます。同じ二宮担の女の子です。もうすぐ3年の付き合いになる彼女とは、Twitterを通して出会いました。同じ大阪住み、同じ年齢、同じ担当ということでその当時アカウントを作りたてだったわたしから声をかけたのを覚えています。そんな急速に距離が縮まったというわけではなかったけど、それとなく話をして、ワクワク学校で初めましてをして、その年のツアーで再会を果たして、その頃にはフォロワーさんの中でもずいぶんと仲のいいポジションに彼女はいました。
何がきっかけだったのかはわからない、しいて言うならなんとなくウマが合う、そんな感じ。気づけばほぼ毎日のようにLINEをして、彼女に会うために東京へ行き(仲良くなってすぐの頃に彼女は仕事で東京勤務になったので)、長電話を繰り返し、一緒に現場に入り、大阪と東京に住んでるくせに月イチ遊ぶ、そんな関係になりました。

いつからかわからないけど彼女はわたしにとって、嵐担・二宮担であることを除いても大切にしたいと思える友人のひとりになりました。実際ここ数年バイトの話や就活の話、仕事の話、友人関係の話、愚痴も悩みももちろん嬉しいことも全部一番たくさん聞いてもらっています。彼女に支えてもらって乗り越えられた出来事がいくつもあります。就活の頃なんか始まってから内定が決まるまでの1年、一番応援して心配してくれてたのはきっと彼女だと思います。わたしに何かあるたび自分のことのように心配して声をかけてくれたり、誰より喜んでくれたり、本当に大切な存在です。


そんな彼女と出会うきっかけをくれたのは他でもない嵐であり、二宮くんです。二宮くんはわたしの私生活に大きな影響をもたらしてくれました。二宮くんがいなかったら今ほど友だちはたくさんいなかっただろうし、誰かの誕生日に思いを馳せて泣くこともなかったろうし、5万人の観衆が揺らす光の綺麗さもきっと知ることはなかったのだろうと思います。二宮くんがいるから、いまのわたしがいる。馬鹿みたいって笑われるかもしれないけど、本気でそう思ってます。

 

 

二宮くんって偏屈で変わり者でひねくれててアイドルのくせにケチで一般人からは受け入れられ難くて、でもジャニヲタやってるうえでこんなに夢中になれる人はいませんでした。追いかけても追いかけても考えてることなんてちっともわからなくて、好きになればなるほどわからないことが増えるばかりで、新しい二宮くんを見つけるたびにドキドキしたしワクワクした。以前もうひとりの自担に関して好きになったきっかけを記事にしたけど二宮くんの場合いつ好きになったのかどうして好きになったのかまったく覚えてなくて、気がつけば嵐担をやってたし、二宮担になってたなぁと思います。なんで自分が二宮くんを選んだのか、今でもはっきりわからないくらい。

 

二宮くんの言う普通や常識はわたしの知ってるそれとは全然違うから、二宮くんの紡ぐ言葉が新鮮で夢中になって、二宮くんが見せてくれる景色が一番綺麗だと思ってた。二宮くんの背中についていけば間違いないんだって、信じて疑ったことなんて一度もなかったよ。

 

どんなところも結局は"好き"の一言でまとめてしまえて、そうやって積もり積もった"好き"が"信頼"になって、いつしかそれがわたしが二宮担を続けている理由でした。好きな気持ちよりも信頼感と安心感が上回ってしまう、そんな存在になってたんだと思います。二宮くんなら裏切らない、二宮くんは信じられる、そんな風に過度な期待を寄せすぎていたのかな。こちらに見せてくれる面は間違いなくぜんぶ心の底から好きだと思えるものだと、思いすぎてたかな。だから100%信頼してたものがたったの1%でも欠けて疑念を抱いてしまったときに、二宮くんのこと、見れなくなっちゃった。ごめんね、弱い二宮担で。担当として、やっぱりわたしはこれ以上二宮くんのことを追いかけられなさそうです。

 

 

それからもうひとつ、大きな要因があります。言わずもがな伊野尾くんの存在です。本当は伊野尾くんを好きになった瞬間から「いつか二宮担を降りるときがくるんだろうな」というのは漠然と感じていて、それが3日後になるのか、1年後になるのか、5年後になるのか、あとはもうタイミングの問題だけなんだろうなと思っていて。それでもまだ二宮くんの、嵐の今後を追いかけていたいって気持ちが残ってたから二宮担続けられるかなって思ってたんだけどなぁ。

ずっと、一途に自担のことを追いかけている人に憧れていました。羨ましいなぁって思ってた。わたしもそんな風になりたいって。わたしは不器用だから時間もお金も気持ちもふたつ同時に同じだけの量をかけることはできなくて、必ずどちらかに偏ることはわかってて、伊野尾くんに対して100持っている"好き"が二宮くんには50しか向けられないのに、同じように「担当」として呼び続けることができなかったです。そのままふたりを担当して据え置くことは二宮くんにももちろん伊野尾くんにも失礼なような気がして、本当に勝手だとは思うけど、伊野尾くんのことちゃんと「担当」として見たい、他の誰かと同じ土俵ではなくて「たったひとりの自担」として見たいって気持ちが我慢できなくなりました。

 

いっぱいいっぱい悩んだ、悩んだけど「二宮担を降りる」選択肢は簡単に思い浮かんでも、「伊野尾担を名乗らない」選択肢が最初からなかったことに気づいてしまったから。あとはもうわたしが気持ちの整理をつけるだけ、それだけでした。

 

 

 

嵐が、二宮くんが大好きでした。今でもたぶん大好きです。追いかけるスタンスが変わっただけで、"好き"という気持ちに変わりはありません。嵐の作ってくれるコンサートが好きで、そこで見られる景色が本当に好きで、そして何より嵐のおかげで繋がれたたくさんの友だちが大好きです。彼女らと嵐の現場で顔を会わせることは、嵐担としてのわたしの楽しみのひとつでした。だけどそんな友だちとの繋がりがあるからこそ嵐担をやめることに抵抗があったのも確かで、だけど誰かを理由にそこにしがみついている時点で、気持ちのベクトルが5人に向いていなかったのかもしれないなと今は思います。勝手でごめんね。

 

 

二宮くん。わたしが一番初めに好きになったアイドルがあなたです。本当に本当に、馬鹿みたいに好きだった。大好きだった。二宮くんを応援してる毎日は楽しくて、きらきらしてて、二宮担でいることは自分の最も重要なアイデンティティで、もう何年も染み付いてたから、これから二宮担じゃない自分なんて想像できないよ。皮肉なことにわたしが伊野尾くんを好きになるきっかけを作ってくれたのも二宮くんでした。二宮くんのことを好きだったから、今わたしは伊野尾担でいられます。

 

「大好きなまま二宮くんにさよならしたい、だからそれまで二宮担を続けたい」って思ってたけど、二宮担でいる限りわたしは二宮くんに対していろんなことを求めてしまうし、また信頼取り戻せるように頑張ってよって縋りついてしまうし、そんなみじめな醜態晒すくらいなら離れたところから担当としてじゃなく、ひとりのアイドル・嵐の二宮和也として見ているほうが彼のことを好きでいられるんじゃないのかなって、そう思ってます。弱いヲタクでごめんね。ずっと味方でいられなくてごめんね。ごめんね。

 

ハゲとか短足とか顔でかいとかいっぱい悪口言ったけど結局はぜんぶいとおしくて、大好きだったよ。心の底から好きだった。今でも理想のアイドルは嵐の二宮和也で、それだけはきっと変わることないんだろうなぁと思う。二宮くんの存在が特別で、二宮くんの言葉が宝物でした。初めて会ったあの日、「これからも好きでいてくださいってことじゃなくて、好きでいてもらえるように頑張る」って話してくれた姿、たぶん一生忘れないよ。癖のあるダンスも、生だとよくハズしちゃう歌声も、ちょっとわかりづらい歌詞も、先輩でも容赦なく使っちゃう生意気なタメ口も、わかりづらくてひねくれた持論も、どんなときでも自分は嵐のメンバーだっていう主張も、そして何より あなたのその仕事に向き合う姿勢。お金をいただいて提供している時間だから自分の都合でクオリティは下げられないって言い切るようなところ。ぜんぶひっくるめて、大好きでした。今まで二宮担として、誇れるアイドルでいてくれてありがとうね。いつだって胸を張って「二宮担です」と言える存在でいてくれて、ありがとう。本当にありがとう。

 

 

2016年7月29日、嵐の二宮くんから担降りしました。